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養液栽培の長所はたくさんあり、除草・耕起・土寄せなどが不要という点が挙げられます。土耕栽培に必要な作業を省略することが出来、大規模化も容易になります。
また、施肥管理が自動化されるというのも養液栽培のメリットと言えるでしょう。こちらでは、そんな養液栽培の4つの方式と培養液の与え方について紹介します。
目次
養液栽培には以下のような4つの方法があります。
土の代わりとなる様々な培地に定植させる方法です。ロックウールが最も多く普及していますが、ココマットやピートモスなどの天然物を使う方法もあります。廃棄の問題もあり、ココマットが増加しています。
様々な作物の栽培が可能です。効率よく施肥することが出来、環境制御に適しています。一部地域で少量培地(ポット栽培)が行われています。培地が少量のため経費の軽減になりますが、環境や肥料の変化に影響を受けやすいので、低段密植向きかと思います。そうなると、苗を作る装置が必要となります。
代表的な仕組みは、湛液水耕とNFTです。葉物が多く栽培されています。定植するための苗を作る装置がないと、栽培の回転数を上げることが出来ません。
噴霧耕とは、根に培養液を霧状に噴きつける方法です。従来の水耕栽培などに比べ、水や肥料などの使用量を抑えることが出来ます。ただ肥料成分に難があり、実が大きくなりにくいです。
メビオール社が開発したフィルム、アイメックを使用する栽培です。養分は通すが、細菌・ウイルスはフィルムを通さず、肥料代の削減と初期投資が小さいのが特徴です。
ただ毎年フィルムを交換するのは、安価ではありません。培地がないので環境に左右されやすく、夏場の実は小さいものになる傾向がみられます。夏のハウス温度を下げる機器が必要であるため、アラブなど海外向きかもしれません。
養液栽培を行う際の培養液の与え方は、「循環式」と「非循環式」に分けられます。
湛液水耕やNFTでは循環式が採用されています。培養液はベッドとタンクを循環させるのですが、作物の吸収により培養液組成が変化し生育に影響するなどのデメリットもあります。
また、一度病気が侵入すると拡大しやすいため、時々給液濃度とともに廃液や培地内培養液濃度の分析を行うことが大切です。
一方で、固形培地耕では非循環式で培養液を与えています。非循環式の場合、培養液組成の変化や病気の侵入の心配はありませんが、養分の利用効率や環境問題の面から固形培地耕でも循環式への移行が推奨されています。
こちらでは養液栽培で用いられる4つの方式や、培養液の与え方について説明しました。メリットの多い養液栽培ですが、規模の小さい日本の生産者にとって投資額が高いという点があります。
養液栽培の長所を生かすためにも、低コストで省エネルギーなシステム開発が必要になってきます。
養液栽培・水耕栽培ラボでは、養液栽培・水耕栽培で必要な単肥や培地資材を販売しています。良い製品を安価で提供することをモットーとしていますので、お気軽にご利用ください。
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