養液(水耕)栽培の歴史

養液栽培や水耕栽培は日本で広く普及しており、スーパーで販売されている野菜の中には水耕栽培されたものも数多くあります。水耕栽培は土を使用せずに野菜を育てることが出来るため、最近から行われるようになったと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は深い歴史があります。

水耕栽培のはじまりは紀元前だった!?

水耕栽培のはじまりは紀元前だった!?

歴史と言っても諸説ありますが、紀元前600年頃に存在したといわれているバビロンの空中庭園で水耕栽培は行われていたそうです。

バビロニアの王が王妃のために作ったこの庭園の最上階からは栄養分が含まれた水が流れており、その水で植物を栽培していたといわれています。

また、古代エジプトでも水耕栽培は行われており、土に頼らずにイネ科の植物をナイル河のそばで育てていたという記録があるようです。植物が成長するためには栄養のある水が重要だという知識は、古くからあったことが分かります。

19世紀頃、水耕栽培はさらに発展した!

水耕栽培が発展を遂げたのは、1842年にドイツの植物学者のユリウス・フォン・ザックスという人物が植物を成長させる栄養素を見つけたことがきっかけです。彼は植物が成長するために必要な栄養素に関するデータを色々と収集し、その結果水耕栽培を成功させました。

1860年には植物を育てることが可能な養分液の処方を世間に公表し、ユリウス・フォン・ザックスは植物学や農学の発展に大いに貢献したといわれています。

また、水耕栽培はイスラエルでの点滴潅水などの技術にも応用されています。イスラエルは1900年代に建国した歴史の浅い国です。しかし、建国してからわずか20年ほどで農作物の輸出国になりました。その背景には、水耕栽培を応用した技術である点滴潅水が関係しています。

点滴潅水とはゆっくりとした速度で、作物に一滴ずつかん水をする栽培方法のことです。この栽培方法を用いることで、少ない降水量と砂漠が広がるイスラエルでも農業が成立したのです。

日本では第二次世界大戦終了後に広まった!?

日本では第二次世界大戦終了後に広まった!?

日本で水耕栽培が広まったのは、第二次世界大戦終了後にGHQが訪れたことがきっかけだといわれています。当時の日本では、家畜のフンなどを用いて野菜を栽培していました。

しかし、アメリカ軍が清潔な野菜を食べたいと言ったことが原因で、水耕栽培の工場を滋賀と東京に建設し、それによって水耕栽培が日本でも行われるようになったそうです。

1970年には大阪万博で水耕栽培の展示も行われ、その後も技術は向上していきました。そして現代の日本の水耕栽培は世界でもトップレベルの技術力があり、様々な試みが行われています。

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